ニューイヤー・パレード @ ロンドン
お祭りというのは、けっして長い歴史があるわけじゃない。
実家の名古屋では、11月に英傑行列というのがあって、尾張出身の信長・秀頼・家康といういわゆる三豪傑を中心に行進するのでした。
これだって、江戸時代の「大名行列」をなぞったものだけど、実は戦後に生まれた商業的なお祭り。
今は、「おもてなし隊」という違う形の新しい伝統すらうまれてるらしい。
ロンドンにも同じような「新しい伝統」があります。
その代表格がニューイヤーを祝う、ニューイヤーパレード。1980年代に、発案された新しいお祭りです。
元旦の午後、ロンドンの目抜き通り - グリーンパークからトラファルガー広場を抜けて、国会議事堂までを、さまざまな有志団体が趣向を凝らして集まります。
ぼけぼけですが、アルバム的にご紹介しましょう。
まずは、スタート地点のグリーンパークから。
各団体は最終地点で審査があり、賞を競い合うので、最後のリハーサルに余念がありませぬ。
どこの団体? 第一次世界大戦終結100周年を記念したのでしょうか?
パレードが始まる前に、大急ぎで最終地点の国会議事堂近くまで移動しました。
ゴールには、参加したグループのパーフォーマンスを審査する席があります。 審査席の反対側でなんとか場所を確保!
歴史的な建物の前で、馬車の行進。まるで映画のシーンみたい。
いろんな乗り物がとおります。 こちらはロンドン名物のダブルデッカー。50年代からの現役です。
こんなレトロな乗り物も! しかしだ。ハンドルがないぞ!
こちらも、イギリスの伝統的な衣装を着た人々です。パーリー・キング&クィーンといいます。
伝統的なイギリスだけではなくて、ボリビアとかポルトガルとかからも参加があり、国際的でした。
もっとも多かったのはアメリカ。しかも高校生の団体。
ブラスバントとかチアーガール/ボーイが高いパーフォーマンス性で楽しませてくれます。
みんな海をわたって、新年をロンドンで過ごしにきたのね。
審査席は反対側だから、みんな向こうをみてるの。かたじけない。
イギリスに移住している人たちのグループもたくさん参加してました。
参加団体には、たくさんの慈善団体がいます。
えらいなって思うのは、こういうパブリックの場にでて、積極的に広報活動や募金活動を行っていること。
みんな、募金用のバケツをもって動きまわってるし。観客席のひとびともどんどんお金をいれていました。
社会貢献の考え方が広く根付いていてるんだね。
ほら、このおばあさんとか、みんなの注目を浴びて、慈善団体の集金に一役買ってます。
わたしの好きな一枚。小さな、小さな蒸気機関車!
乗り物はどれも面白いけど、こんな小さな馬がいるなんて知らなかった。 ぬいぐるみたちが連れ歩いてる!
お! モッズのおっさんたちも参加してる~。
でも、今年の最高の乗り物はこちらです。 ああ、なんとエコなロンドン地下鉄でしょうか。
裏返せば、バスに様変わりしました!
こういうのって、やっぱり音がないとだめよね。
てなわけで、最後はビデオです。 ちょこっと見ずらいけど、なんとかフェスティヴな雰囲気が伝わればと思います。
BBC「シャーロック」のミュージックをバックに、Happy New Year!
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