楽しき列並び:レオナルド・ダ・ヴィンチ展@ロンドン・ナショナル・ギャラリー

あけましておめでとうございます。

ちょっと、ブログの書き込みをするのをサボっていたら、年が明けてしまった。

ボストンとDC紀行もまだ途中なのに。。。

でも今日は、なるべく早く報告しなくてはと思うことがあるのです。

ロンドンのナショナル・ギャラリーで行われているレオナルド・ダ・ヴィンチ展です。

中身についてではありません。チケットを入手するまでの経緯です。

まだ、これから行ってみようと思っている人もいると思うので、まだ役に立つうちにご報告です。

 

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わたしは112日(木)に、パートナーと協力体制でチケットを入手しました。

まず、パートナーが715分頃、センズブリー翼の横にできている列に並びました。

早い人は6時に到着したそうです。だから、もうすでにけっこう列ができていました。

 

8時ごろに館のスタッフが現れて、列のひとりひとりに声かけました。

パートナーは、保証はできないけれどたぶん大丈夫だろうと告げられ、

何人分のチケットが必要かと聞かれたそうです。

一人当たり8枚までのチケットが手に入るらしい(当日券は500枚用意されている)。

そうして、列に並ぶみんなに必要枚数を聞いて回り、後でなかのスタッフと計算したのでしょう。

 

わたしは9時過ぎにパートナーとバトンタッチしました。

その時わたしが見た列はさほど長くなかったのに、少々驚きました。

パートナーは、列全体の前から3分の2ぐらいのところに立っていたのです。

後で話したのですが、おそらく、8時の枚数調査で、ある程度の読みができ、

列の後ろのほうの人々には、その可能性が告げられたのではないかと思われます。

まず無理と告げられた人々は帰っていっただろうし、

ひょっとしたらいけるかも、それでも展示場に入れるのは3時以降になります、と言われた人もいる。その位置に並んでいる人たちは、後から到着したちに状況を話してあげたのでしょう。

そうして自然に列の長さは限られる。

 

 列に並んでいる間は、実は、けっこう楽しかった。

わたしは本を一冊もって行ったのですが、それよりも、人を観察するのが面白かったのです。

わたしのように読書をしている人もいれば、仲間とおしゃべりしたり、

暖かいコーヒーやサンドイッチを買ってきて(そばに露店がある)朝食をとったり、

そうこうするうちに、知らない人に話しかけたり、どこの美術展が面白かったとか意見交換したり、自然にコミュニティーができていた。

いやあ、イギリス的だなあ。

 

でも、それが可能なのも、チケットを手にするために待つことを始めから了解していたからでしょう。それよりも、世紀の大展覧会を見るためなら、

2-3時間並ぶなんてたいしたことじゃないと思っていたからでしょう。

列の最後のほうの人たちは不安だったかもしれないけれど、

そうでなければ、まず大丈夫だろうとどこか安心していますから。

簡易椅子や防寒の用意だけして、待つのを楽しめばいいだけで、待たされていることに不満を感じている人はほとんどいなかったようです。

だから、リラックスしてコミュニティーまでできていたのかな。でも、そこには、ギャラリー側の配慮も手伝ったはずです。

「○○時間待ち」なんて看板立てるだけよりずっと気がきいていると思いませんか?

 

 10時開館と同時に列が動き始めました。その動きはゆっくり。

でも、ジリジリと動くのではなくて、10分間隔で止まっては動く感じ。

その間、壁に寄りかかったり、本が読むことができた。

建物の入り口についたのは11時すぎでした。

入り口の警備員が人数調整をしていて、まとまったグループ毎に中にいれるのです

(だから列がああいう動きをしたんだ)。

いよいよ中に入れば、チケット入手は確実。

チケットカウンターの前まで進むと、

3時以降のチケットが入手可能です」という立て札がありました。

 

 列が進み、いまやわたしはチケットおねえさんの前、

「大人二枚」!

チケットを買うとき、わたしの顔はにこにこしていただろうな。

「楽しんでくださいね」とおねえさん。

 

チケットには、「3時から3時半までに入館してください」と書かれてあります。

11時20分、パートナーに報告して、3時まで、どこか美味しいランチにでもいこう。

 てなわけで、いやあ、楽しかった。

 

小学生のとき、遠足のときはいつも興奮して、後から思えば、目的地そのものよりも、

前日のお菓子の買出しやそこに向かうバスの中のことばかりよく覚えてたけど、なんか、それみたい?

 いやいや、そんなはずはない。遠足の目的地についても、近いうちに書きますよ、きっと!

 

「レオナルド・ダ・ヴィンチ:ミラノ宮廷の画家」展は2月5日まで

 National Gallery London


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