船乗りたちのパブ 3

こんにちわ。アートローグの看板うさぎのロビンです。

今まで2回にわたって、ロンドン塔から東に向かって、テムズ川沿いを歩きつつ、船乗りたちのパブを皆さんに紹介してきたけど、

今日はひさしぶりに3回目、しかも最後の特別ブログです。^^

しかも、ユのご近所にあり、ユのお気にいりパブで、どうやらしょっちゅうたむろしているらしい!

ここまでくると、東の空にイギリス第二の金融街「ドッグランド」の高層ビル群が目にはいってきます。

でも、ココは新しい開発地区なだけではなくて、

実は、七つの海を制覇した英国繁栄の歴史と切っても切り離せないエリアなのです。

例えば、ここはかつて貿易船が出入りした巨大な入江、「ライムハウス」。

様々な国からきた外国の船乗りたちで大賑わいしていた場所だね。

今は、おしゃれなフラットが立ち並び、入江にはヨットやナローボートが停泊しています。

さまざまな水鳥たちも暮らしていて、とてものどか。

そこをもう少し東にいったところにあるパブが「ザ・グレープス」。青いプレートには1583年って書いてある。

うわあ、日本なら江戸時代の前だね。

中に入ると、大型テレビもなくて、いかにもパブらしいパブ。

カウンターでビールを注文しましょう。

ここで、おにいさんの背中にある杖に注目です。

どっかでみたことない?

って、聞いても、ふつーは気が付かないよね。てか、思ってもみないかも。

実は、この人の杖なのです。

そう、あの、ガンダルフ! 指輪物語の重要な脇役。

実は、このパブのは、ガンダルフこと、俳優イアン・マッケランがもっているパブなんですよお〜。

ガンダルフのパブでビールなんて、指輪物語ファンにはたまらないでしょう?

彼はゲイ運動のアクティビストで、ゲイやレズビアンにもフレンドリーなパブです。

前英国首相のカメロンがお忍びでやってきて、ゲイ問題について、ここで相談したのだとか。

 

ユがここが好きな理由は、でも他にあります。

このパブはテムズ川に面して、ベランダがあってそこで夕涼みしながらビールが飲めます。

で、川から見ると、こんな人が立ってるの。

テムズ川には潮流が流れてくるから、時間とともに、水の高さが違うんだね。

だから、数時間もするとこんな感じになる。。。

これは、もちろん人ではなくて、アンソニー・ゴムリーという、現代のイギリスを代表する彫刻家の作品なんです。

ユは彼のアートが大好きなんだって。

たしかにとてもシンプルなんだけどね〜。

でも、タイトルが「TIME」ってしてあると、なんだか、わかったようなわからんような。。。。

向こうには金融街のドッグランドがある。

まさに、TIMEを相手に世界を相手に仕事をする場所だよね。

そういやあ、海上貿易で賑わった昔は、時間や世界を相手に仕事をする場所だったんだよなあ。。

そんなことをツラツラと考えながら、

のんびりとビールを飲むのはそりゃあ、いい時間かもしれないね。

ユに会いたかったら、このパブのベランダにいってごらん。

たぶん、そこでウトウトしてるから。


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