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オリンピアに行って、古代オリンピックと近代オリンピックを比べる

16日間のギリシャ(ぺルポネス半島)の旅行で、10箇所近い古代遺跡を見て回った。

どれも似たような建造物なので、しまいにゴッチャになってしまった(笑)。

でも、オリンピアだけは他と違っていた。

紀元前8世紀に始まったというオリンピックの発祥地。

他の遺跡と何が違うかというと、ここが人が住む都市ではないことだ。

わたしはオリンピアという都市があって、そこで競技会が開催されるのだと思い込んでた。

そうではなくて、ここは完全にオリンピックのためだけの場所なのだ!!

4年に一回だけ、ギリシャ全土や遠くギリシャの植民地(遠くマルセイユとか)から、競技者が集まり、それを見に来る人々が、ここに集まるのである。

だから、競技場だけではなく、広大な敷地に、ゼウスの神殿や選手たちの練習場やホテル、お風呂、判定者たちの集会場、各都市の神殿などが点在している。

まずは、これがその競技場。

ここがレースのスタートラインです! 向こうにはフィニッシュラインもある。

トラックというよりも、まっすぐ走ったのね。

近代オリンピックはもちろんのこと、他の古代ギリシャの競技場にも、観客が座る座席があるのだけど、ここにはない。みんな土か芝生の上に座って観戦したらしい。

座れる人たちもいる。

判定者たちだ。王でも政治家たちでもない。

そこがデモクラシーの古代ギリシャらしい。ここが、スタジアムの真ん中にあるその座席。

 

これが聖火がともされる場所。

2020年には、ここから遠く東京に運ばれるんだろうなと思うと、感慨深い。

そんなわけで、オリンピアを廻りながら、

近代オリンピックと古代オリンピックの違いをツラツラ考えてみた。

 

<競技の数>

古代:短距離走、中距離走、レスリング、ボクシング、レスリングとボクシングをくっつけたやつ、円盤投げ、槍投げ、幅跳び、馬車競争(ローマ皇帝ネロは、これに自ら参加して、インチキして勝利したらしい!)

近代:柔道を含めて50以上

<競技者の資格>

古代:ギリシアの自由市民なら誰でも、でも男性のみ。

近代:性別関係なく誰でも、でも金持ち国の国籍を取得する必要がある。

<勝者の賞品>

古代:精なるオリーブの冠、豊富なオイル、たくさんの牛、税金の免除、出身地のヒーローになる。

近代:金・銀・銅メダル、テレビ出演、スポンサーからの報酬、広告出演料

<競技者の服装>

古代:裸-完全に。 特別の脱着室がある!

近代:スポンサーのロゴや出身国の旗が入ったスポーツウエアー。

<競技者がインチキをしたら>

古代:ゼウスに罰金を払う

近代:オリンピック協会に罰金を払う?

<オリンピック開催の目的>

古代:ギリシャの一体性を謳う。ゼウスを楽しませる。

近代:表向きには平和を謳いつつ、各国が豊かさを競いあう。スポンサーを喜ばせる。

 

いずれにせよ・・・。

古代競技がが行われたオリンピアでは、ピンクの花が咲き乱れ、

気持ちよい自由な風が吹いていました。

オリンピアの勝利のモニュメントにあったニケの像。

すぐそばのミュージアムにある。息をのむほど美しかった。