スカンジナビアの匂いのする港町ースコットランド、オークニー島
北スコットランド旅、8日目。
夕方のフェリーで、スコットランドを離れて、
さらに北の島、オークニー島に向かった。
目指す港町は、島の第二の都市 Stromness。
1時間半の短い航路だが、ヨーロッパでも最も危険な航路である。
アクセスの困難さが、この島へのロマンを呼ぶ。
Stromnessに着いたのは夜の8時。
5月末の北ヨーロッパではまだ明るい。
3日間滞在の拠点になる宿は港に面した家だ。
港に着くや、この町がイギリスともスコットランドとも違う事に目をみはった。
小さいながら風情のある漁港の佇まい。石畳の曲がりくねった細い道。
建築物には赤い色の石が使われている。その建築様式も独特だ。
明日は早起きして、この町を歩いてみよう!
翌朝カメラ片手にぶらついた。
きのうの印象はより濃くなった。
イギリスにいるとはとても思えない。
徐々にわかっていくのだが、
この島はヴァイキングによって支配された時代が長く、
スコットランドの地になるのは、なんと15世紀になってからだという。
また、別の機会にそのあたりの話をしたいが、
まずは、カメラが捉えた町の様子を味わっていただきたい。
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私たちが泊ったのは、この港を目の前にした小さなキッチン付き一軒家。
これまでの宿とはひと味もふた味も違う。
かつては倉庫か船造りの町工場だったのではないかと思う。
(キッチンの壁に、この一角を描いたドローィングがあった。泊ったのは、その左前面にある石造りの家。4番目の写真はドローイングとほぼ同じ位置から撮った写真。2番目は港の方角から撮った宿。)
港に面した大きな窓から、
天気や時間、陽の指し方だけではなく、
港に出入りする船の様子や鳥たちの様子をみていても飽きなかった。