薔薇戦争とパブ?:Cittie of Yorke
今日は、うさぎのロビンがパブをご案内します。訪れるのは、ホルボーン地区にある「Cittie of Yorke」。 駅を出ると、すぐ時計がぶら下がったチューダー朝の建物が目にはいるよ。そこに雰囲気のある廊下が奥まで続いているのがみえます。
天井に白いバラが飾られているのがわかりますか?
はじめてこのパブに来たとき、気がつかなかったけど、このバラ、意味があるにちがいないです。
だって、イギリスでシンボルになるバラは、ふつうチューダーの赤いバラだもん。
あ、白!
そうか、15世紀の薔薇戦争で負けちゃった方の、ヨーク家の白バラかもしんない。
だってだって、パブの名前は、今の英語だったら「ヨークの町」って意味だよね。
だとしたら、ロンドンには、こそっと、負け組みの白バラが隠れてるってこと?
奥の扉をあければ、その天井の高さとか、歴史を感じさせる雰囲気に、さらに圧倒されちゃうよ。
天井近くには、使い古されたでっかい樽が並んでる。昔はここでビールを醸造してたのかも。
その下のカウンターも、お酒と歴史の香りがただよってる。
今の建物は1920年代に建て替えられたものなんだけど、15世紀からこの場所にあったんだって。
あ、やっぱり、このパブとヨーク家とのあいだにはなんか関係があるに違いない!
なんなんだろ??? 興味しんしん!!!
さて、ともかくパブです。うんちくいいから、飲もうぜ!
カウンターで、注文しましょう。
日本のビール、ラガーと比べて、もっと濃くって深みがあるの。
写真の向こうにみえる白いバーで、ぐーっとビールをついでくれるよ。
このグラスでOne Pint だいたい、ビール中瓶1本ぐらいです。
で、3ポンドぐらい。1
ポンド=170円として、510円。悪くないでしょ?
日本のビールみたいに冷えてません。 いつも常温です。
冷やすと独特の風味がとんじゃうから。
もし、食事がとりたかったら、やっぱりカウンターで注文します。
そいで、前払い。パブではチップはいりません。気が楽ね。
好きな席に座れば、食事はあとからもってきてくれるよ。
このパブは、カウンターの反対側に古い電車のコンパートメントのような木製の席が並んでるの。
地下にいけば、煉瓦づくりの穴倉のようなスペースもあります。昔はセラーだったんだろうね。
こんな歴史を感じるところで、エールを飲む。
中世の薔薇戦争時代のこのパブのことを想像しながら、グラスを傾ける。
いやはや、パブはいいね~。
って、わけで、酔っ払っちゃう前におしまい。
また、いつか違うパブを紹介するね!
(基本情報)
Cittie of Yorke22 High Holborn, London WC1V
最寄り駅: Chancery Lane
営業時間: 月~土曜日 12時~23時
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