空飛ぶペリカン:セント・ジェームス公園
エリザベス女王が住んでいるバッキンガム宮殿の前に、
「セント・ジェームス公園 St. James Park」という美しい庭園があります。
ロンドンにはたくさん公園があるけれど、うさぎのロビンはここが大好きです。
だって、公園の作り方が自然で、季節の花が咲き、
たくさん動物や鳥たちがいて、とても身近に生活しているから。
特に鳥はいろんな種類がいるんだよ。
鴨さんや白鳥さんはもちろん、黒鳥さんやキツツキさんやフクロウさんやペリカンさんまでいる。
みんな放し飼いで、とてもここが都会のどまんなかなんて思えないくらい。
その庭園で、あるお天気のよい日、ペリカンさんたち会いました。
しかも、眼と鼻の先で。 (もちろん檻なんかないよ)
いつもは、池のなかの岩のうえで、のんびり日向ぼっこしているのが多いのだけれど、なんか今日はいつもと違う。
おおはしゃぎで歩き回っていて、
とにかく、むちゃくちゃ威勢がいい・・・
そしたら、な、なんと、2羽のペリカンさんが、あっという間に空高く飛び立ちました。
・・・・・・・
空飛ぶペリカンさんはじめてみたよ。
悠々としていて、青い空に映えて、とてもきれいだった。
ロビンも耳を使ってあんな風に飛べるといいんだけれどなあ。
ところで、なんでイギリスにペリカンさんがいるのって・・不思議でしょう?
実は、この公園は、昔むかし、イギリスの王様のプライベートな動物園でした。
エキゾチックな動物たちをもっているというのは、王様がお金もちっていうステータスだったのね。
ヨーロッパの王様同士で、みたことのないような動物をプレゼントしたこともあります。
ある時、ロシアの王様から贈られたのが、ペリカンさんだったのです。
それ以来、ペリカンさんはここに住んでいるんだそうです。
普通の公園にも、こんな風に歴史があるのって、面白い。
こんど、セントジェームス公園に行ったら、ぜひペリカンさんを探してね。
このブログは、アートローグのディレクターによって書かれています。
アートローグは、ロンドン現地にて、個人旅行のための企画・ガイドや
日英のミュージアム・コーディネートの仕事をしています。
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