ロンドンのイースターの祝い方
こんどの日曜日はイースターの聖日曜日です。
日本の人にはあまり馴染みがないキリスト教行事だけど、
ほんとは、宗教的な意味でクリスマスより大事な日なんだよ。
イースターといえば、「うさぎ」や「卵」。
てわけで、今日はうさぎのロビンがロンドンのイースターのことをお話します。
まず、イースターがキリスト教でいちばん大事な儀式だってのは、
クリスマスのことは聖書に書いてないのに、イースターのことはちゃんと書いてある事からもわかります。
イースターって、「イエス・キリストの復活」のことよね。
キリストが聖なる金曜日に磔で亡くなって、三日後に復活されたっていう。
なんと500人以上の人がキリストの復活を目撃して、そのことが使徒たちによって伝えられたんだって。
キリストの復活がほんとの話かどうかは知らないけどさ、
ロビンが面白いと思うのはね、キリスト教の大事な日が、季節の移り変わりの時と重なってる事。
だって、新しい命が生まれる春だもの。
それとキリストの再生がくっついたのも、なるほどってうなずけるでしょ?
だから、イースターのお祝いには、「卵」の形をしたものとかロビンの仲間が登場するってわけ。
ウサギはたくさん赤ちゃんを産むからね。
ヨーロッパの町では、ウサギや卵やひよこの形をした、チョコレートやキャンデーがたくさんお店に並んでるよ。
ロンドンなんかじゃあ、こんなチョコレートまである。
さあすが、ブラックユーモア~のお国。
でも、イースターとなんの関係あんの?
ま、いいか。
この国でこの時期によく食べられるのは、ホット・クロス・バンという菓子パン。
レーズンがはいってたり、シナモンの香りがしたり、地方によってさまざまみたい。
上のクロスはもちろん、十字架。
キリストが磔になった道具が、菓子パンになるなんて、考えたらこれもエグクね?
イギリスでは、イースターの時期は学校も会社もお休みです。
ほんじゃあ、みんな教会に行くの?って聞かれれば、う~ん。。。。。
クリスマスみたいに、家族で集まってお祝いするのって聞かれれば、う~ん。。。。
だって季節がいいからさ、みんな、どっかいきた~いって思うの自然かも。
でもね、この時期に教会に行くのも面白いよ。
はじめに書いたけど、実はクリスマスよりも宗教的な意味合いが強いんだもの。
イースター前には、十字架とか宗教画とか聖人像とかに、布がかかってるのよ。
復活の日の日曜日には、そのかぶりものがとられるんだって。
そうそう、まさに「ふっか~つ!」。
儀式にはきっといろんなシンボリズムがあるのね。
寒くて暗い冬が終わって、お日さんは朝早くから顔をだす。
木や草はやわらかい緑の芽をつけ、ウサギだけじゃなくって、鴨さんも豚さんも牛さんもありとあらゆる新しい生命が生まれます。
どんなに気持がふさいだって、ちょっと外にでてみっか、って気分になる。
光がきらきら注いでいるのを感じれば、自然に顔をあげてる。
キリスト教徒でなくったてさ、生命をありがとうといいたくなるよね。
だから、あなたにも、
Happy Easter!
ロビン
このブログは、アートローグのディレクターによって書かれています。
アートローグは、ロンドン現地にて、ユニークな文化の旅の企画・ご案内や
日英のミュージアム・コーディネートの仕事をしています。
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