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文化を主としたロンドン現地ガイドツアー
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ストーンヘンジを線で結ぶこと

6月始め、「祈りの旅」を目的としたお客様を、イギリス中の様々なところにご案内した。

日本でも、「パワースポット」めぐりが流行らしいが、

お坊様を中心としたこのグループは「癒し」とか「ニューエイジ」系ではなく、

「祈り」と「感謝」を心に深くもたれた方々だった。

ガイドをしたわたし自身が自らを振り返る機会をいただき、ある意味修行のような実りの旅になった。

また、少し前にプライベートで訪れた北スコットランドの旅ともつながり、

さらにスコットランドとの関係から英国全体をより深く理解できた貴重な旅だった。

修行の深層には触れないけれど、そこで出会った様々なイギリスの顔を数回にわたっておすそ分けしたいと思う。

 

まずは、イギリス最大の聖地といわれる「グラストンベリー」。

ロンドンから車で3時間ほど、周囲をみわたす丘の上に、大天使ミカエルに捧げた教会の遺跡が建っている。

なんでも、イギリス南部の重要な教会や巨大遺跡を結ぶと「聖ミカエル・ライン」という線上に並んでいるらしい。

「モン・サン・ミッシェル」といえば、フランスの有名な聖地だが、

実は、同じ名前の同じような離れ島の教会聖ミカエル教会(ミッシェルは英語でミカエル)が、イギリスの南西端にもある。

聖ミカエルラインは、そこからまっすぐにイギリス南部を横断する線で、そこは「男性のパワー」が集まったところだといわれる。

それとは別に「女性のパワー」が集まった「聖メアリー線」というのが走っているらしく、

この「グラストンベリー」は、そのふたつの線が交わる、大地のエネルギーが溢れるところなのだそうだ。

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鈍感なわたしには、そういわれればそんな気もする・・・ぐらいの、状態だったけれど、

グラストンベリーの丘自体、それ以外に周囲に高い丘がなく、

まさに世界全体を見渡すことができるという立地条件にあることから、

そういうロケーションが、さまざまなパワーと結びついたのではないかと思った。

それは、逆にいえば、ここを居場所にして守れば、すべてを掌握できる自然の要塞にもなったことだろう。

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白い雲のなかに十字架のキリスト像みたいなのがたっていますが、深呼吸する人です。あ、いやキリストだったのかも?

そのそばには、聖なる泉「チャリス・ウェルズ」があって、

あの最後の晩餐でワインをつがれたといわれる聖杯が沈んでいるという。

そういえば、「ダヴィンチ・コード」でも、「チャリス」って重要なコードだった。

これもわたしには感性がなくて、よくはわからなかったけれど、

そこに集まってくる人々がガチャガチャと観光地めぐりをしているのではなく、

静かに瞑想に浸っているのがとても印象的だった。

清らかな水と清らかな風が流れていた。

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近くには、アーサー伝説の王、アーサーが眠っているといわれる「グラストンベリー寺院」の遺跡があり、

お坊様はそこで花を捧げられた。

鮮やかな花と遺跡がなんだかとてもよく似合っていた。

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次に訪れたのは、ご存知「ストーンヘンジ」。

でも、すっかり観光地化されていて、今は保存のためにストーンサークルのなかにも入れない。

周りから眺めるだけだ。

そういえば、近くに住むイギリスの友人は昔は石の上でピクニックをしたっていってたっけ。

ここはさっさと引き上げて、次の目的地「エイヴべリー」に向かった。

 

観光地化された「ストーンヘンジ」よりも、ずっと身近で広大なのが「エイヴブリー」だけど、

ストーンヘンジが有名すぎて、おかげで、こちらはあまり旅行者に知られていない。

ここでは、石に触ることもできるし、

なにより、サークルの中に村があり、そこに住む人々の生活の中に溶け込んでいると思う。

しかも、「ストーンヘンジ」より規模が大きく、複雑な構造をもっている。

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お坊様とも話しをしていたのだが、「ストーンヘンジ」とか「エイヴブリー」とかが点として存在するのではない。

古代の人々にとっては、それらがみんな繋がって、太陽の方角や周囲の自然環境と融合していたことだろう。

観光でやってくるとそれらがバラバラになってしまいかねない。

時間が限られているのは仕方がないけれど、そういう遺跡に向かわれる方は、

そのスポットをスポットとしてみるのではなく、

ぜひ、自然全体の大きな関係性のなかでみる事を思い出してもらいたい。

だが、真にそれを体感できるのは、やはり自分の足で歩いてみることではないだろうか。

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近辺のこのようなこんもりしたところも、古代の人のお墓である。

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