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ロンドンの超高層建築のてっぺんへ

「超高層建築のてっぺんへ」

-なんと、ベタなタイトルだろう。

でも、ある建築イベントで、普通は入れない有名な建築を見学する機会にめぐり合い、

まさに「てっぺんへ」上ることができたので、中で撮った写真でみなさまをご案内したいと思った次第。

普通は入れないロンドンの有名な建築といえば、筆頭に上がるのは、「ロイズ保険会社本店」ではないかしら?

あの、SF映画「ブレードランナー」にでてくるような、パイプむき出しの建築物である。

Lloyds_building_taken_2011

Lloyds 1

今だってど肝を抜くような、超革新的な建築だけれど、実に1987年のもの。

手がけたのは、あのパリのポンピデューセンターをつくったイギリスの建築家、リチャード・ロジャーズだ。

この建築様式にも、実は面白いコンセプトがあるのだけど、今日は中のお話に焦点をあてることにしよう。

中にはいると、建物のまさに心臓部にこの会社にとって最も大事なものがドーンと鎮座している。

古めかしい時計台にぶら下がった金の鐘だ。

Lloyds clock1

これは、海上保険会社として設立されたロイズの象徴的な存在で、

海難事件など悪い知らせが起きると鳴らせて緊急を知らせるという、今に続く古い伝統なのだ。

あのタイタニック号が沈没した時も、

その大量の荷に保険がかかっていたので、重々しくドーンと鳴ったという。

こんなブラックな漫画が、応接室のある最上階にも架かっていた。

Lloyds clock 2

さて、その応接室がまた、ど肝を抜く。

Lloyds adams

超近代建築の中に、まさか、こんなエレガントな応接の間があるとは、誰も想像だにしないだろう。

これは、18世紀の有名な建築家ロバート・アダムスの手になるもので、まさに、新古典様式の真髄を表したこの優美さ!

本店が今の場所に変わる前の、かつてのロイズ本店に存在した部屋で、そっくりそのまま移築されたのである。

そうかと思えば、トイレはまたSF映画のよう。

Lloyds toilet

ロイズの表側と内側。

新と旧のギャップ。

まさに、ロンドンの「シティー」の魅力がこのひとつの建築物に現われている。

 

さて、そのすぐお隣にも、有名な高層建築がそびえている。

スイスリー銀行ロンドン支店、またの名はガーキン(きゅうりの漬物)である。

建築家は、ミレニアムブリッジやロンドン市庁舎をつくった、ノーマン・フォスター。

このなめらかで美しい形が賞賛されて、建築のアワードをとっている。

Garkin 1

建築家のお客様と一緒に、その最上階に上ってご案内したことがある。

てっぺんは、360度のロンドンの眺望が一度で見渡せるひとつのフロアーになっている。

Garkin 2

下がその時撮影した写真。

右下にある青いクレーン車のついたのが、さきほどのロイズ。

その左側のセの高いのはWilles。

そして、その向こうのずんぐりむっくりが、2015年に完成した、通称「ウォーキートーキー(無線機)」。

テムズ川の向こうにあるのが、ご存知、レンゾ・ピアノの「シャード」だ。

このあたりは、今も建築ラッシュがすすんでいる。

もう5年もしたら、ロンドン・シティーのスカイラインは様変わりするのだろう。

View from Garkin 2


このブログは、アートローグのディレクターによって書かれています。

アートローグは、ロンドン現地にて、個人旅行のための企画・ガイドや

日英のミュージアム・コーディネートの仕事をしています。

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