ロンドン,ミュージアム,ギャラリー,アート,ツアー,ガイド,案内,イギリス,英国,美術館,博物館,展覧会,観光,旅行,個人,日本人
文化を主としたロンドン現地ガイドツアー
info@artlogue.net

ロンドン・ナショナル・ギャラリー

西洋絵画の宝庫


 

National Gallery

ロンドンのナショナル・ギャラリーは、
ルーヴル美術館やメトロポリタン・ミュージアムのようなメガ級美術館ではありません。

しかし、ほどよい大きさのスペースに、
教科書で見覚えのある名画がぎゅっと集まっています。

つまり、西洋絵画の傑作を心ゆくまで堪能できる-そんな心地よい空間と豊かな内容がとっても魅力な美術館です。

どんな作品を見ることができるのか、まずはお知りになりたいでしょう。

画家名をあげると、ざっとこんな感じ。
レオナルド・ダ・ヴィンチ / ホルバイン / レンブラント /フェルメール/ヴェラスケス / ターナー / セザンヌ / ゴッホ
カラバッチョ / ヴァン・ダイク / スーラー その他

これだけ揃ってたら、すごいですよね。しかも、入場料は無料!

ちょっとクイズでもしてみましょう。

★クイズ
下の絵と画家名が結びつきますか?
ただし、絵は全体の一部だし、画家と絵の数は一致しません。答えは、画像の上にカーソルをもってくるとでてきます。

 

レンブラント-34歳の自画像 セザンヌ-水浴する人々 フェルメール-ヴァージナルの前に立つ若い女 レオナルド-ダヴィンチ-岩窟の聖母

ヴェラスケス-ヴィーナスの化粧 ゴッホ-ゴッホの椅子 ターナー-解体のため最後の停泊地に引かれていく戦艦テメレール号 ホルバイン-大使たち

みーんな、ナショナル・ギャラリーであなたを待っていますよ!

ここで作品を解説するのは控えることにします。ぜひ、アートローグのガイド・ツアーに参加していただきたいからです。

美術史的な背景だけではなく、みなさまが感じたことをひきだしながら、鑑賞の楽しみ方をお伝えしなにより、楽しく豊かな思い出をつくるお手伝いをいたします。

でも、せっかくですから、あまり知られてないけれど、なかなか面白い絵についてひとつだけお話しましょう。


笑えないひとびと・・・

Jan Steen (c) National Gallery, London

Jan Steen (c) National Gallery, London

ご紹介したいのはこのオランダの絵です。一目みるだけで、何かが進行中だということがわかりますね。

彼らは何をしているのでしょうか?

 


 

動物好きな子どもたち?

画面中央、黄色のスカートの若い女がオウムに何かあげています。
よく見えない? 画面の上をクリックして大きくして下さい。

おや、まあ!ですね。右手奥では、子供たちもマネして、猫に何かをあげていますよ。なんて優しい子たちだと感心するのは、ちと早い。

オウムの足元にブタがいるの、・・・わかりますか?そのブタにも後ろの男の子が何かをあげてるようです。

よおく見ると・・・バラの花です。


ぶたとバラ

オランダで「ぶたとバラ」とは、
日本でいうなら「猫に小判」英語では「ぶたに真珠」。
価値の分からないものに、ものを与えても無意味ーということわざなのです。

つまり、ここで描かれているのは、動物思いの優しい子どもなんかではなくて、実にばかげた子どもたちなのです。

おや、もっと悪さをしているのがいます。左手にいる子。また拡大して、何をしているのか見てください。こんなに小さい子なのに、ふとどきな面構えです。

で、こんなことをされている女の人といえば、・・・ああ、すっかり眠りこけてます。前に転がった酒瓶を見れば、どうやら泥酔のご様子。手にはキセルをもっています。

キセル? あれ?ちょっと、待って。

スカートの前にあるのは、火鉢ではないですか?!

その火がスカートにめらめらと映って赤く染まっているではないですか!


マジ、ヤバイんじゃないの!

起きなさいよ!さもなきゃ、とんでもないことになるよ!あんたのダンナは、どこにいるんだい?え?ダンナも似たりよったりって?いったい、どこで、何をしているというのよ!

・・・まさに、そんな緊急事態なんですが・・・。

この先は、ナショナル・ギャラリーに確かめに来ていただくしかありません。


モラルか喜劇か?

これを描いたのは、オランダの画家ヤン・ステーンです。
そう、ちょうどフェルメールと同期なのです。ずいぶんと画風が違いますね。

今でもオランダでは、乱れた家庭のことを「ヤン・ステーンの家族」と呼ぶんだそうですが、

この画家は、はたして道徳的なメッセージを伝えようとしているのでしょうか?

そうかもしれません。でも、ステーンは絵のなかに酔っ払ってご機嫌な自分も描いています。

酒屋の主でもある彼は、周囲の人々や自分を観察しながら人間喜劇を描いたとも考えられます。

果物の重みや絹の肌ざわりだけではなく、人々も実に生き生きと描いています。

ナショナル・ギャラリーには、このほかに10点のステーン作品があります。


 基本情報

ナショナル・ギャラリー
入場料:無料 (特別展示は有料)
休館日: 12月24-26日、1月1日、
開館時間:10~18:00、金曜は~21:00
写真撮影: 可

ナショナルギャラリーのホームページ(日本語)

アートローグでは、一館だけじっくりツアーする「ロンドン・ミュージアム・ツアーや「大英博物館とナショナルギャラリー堪能ツアー」を実施しています。どちらも、専門家によるプライベートなギャラリーガイドです。