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お嬢様のラブ&ピース:ロンドンでのオノ・ヨーコ展

ギャラリーに設置された脚立をあがっていくと鼻先に白い天井。
そばには虫眼鏡がかけてあり、貼られたメッセージを読むようになっている。
そこに小さく書かれた文字は、「Yes」。

50年ほど前、ロンドン、ソーホーでYoko Onoという日本人の若い女性が展覧会をしました。そう、ジョン・レノンが彼女に初めて会ったのもその展覧会場でした。
今回、その作品が再びロンドンにやってきました。ところは、ケンジントンにあるサーペンタイン・ギャラリー。
このような60年代の作品から、最近の七夕風の作品やツィッターを使って不特定多数の人々を巻き込んだ作品までを並べた、小さな回顧展が開かれているのです。

うーん、面白いんだけど・・・、ね。
正直言って、これが今回の展覧会でのわたしの個人的感想。
彼女のコンセプチュアルな作品は、確かにスマートで、ストレートで、いつも時代の先端にあり、時にポエティックでもあります。
人々を巻き込み、行動を起こさせるという観点からも、メッセージ性がある。
そのメッセージとは一貫して「Love&Peace」でした。

でも、わたしには、なんだかとてもお上品なのです。
そのメッセージの奥に潜む現実の汚さや惨さや矛盾からは、ちょっとかけ離れたところからメッセージを送っているように見えてならない。
それは、彼女の半生とも関係するのかもしれません。
裕福な家庭に生まれて、外国生活を過ごし、ジョンと出会い、カリスマ的なアーティストのいつも光の中にいたわけですから。
今回の展覧会の作品を見通してみても、カタカナのオノ・ヨーコしか見えてこない。
そのようなセレブな人生の中にも、さまざまな葛藤や挫折があったに相違ないと想像します。ジョンの死ひとつみても。、
だけれど、彼女の表現からは、一アーティストとしての人間性が伝わってこないのです。
いいたいことはそれ?そうね、全くもってごもっとも。「So What?」で、終わってしまう。

ひょっとしたら、それが「オノ・ヨーコ」というブランドでしか勝負することのできない、(してこなかった)彼女の限界であり、不幸なのかもしれません。

オノ・ヨーコのファンの方ごめんなさい。でも、わたしには、サーペンタインで同時開催中の、ヘルトォーク&ドムローンとアイ・ウェイ・ウェイのコラボレーションの方がうんと面白かったのです。

・・・という、とりとめない主観的な感想でした。

yOKO ono
Serpentain Gallery Yoko Ono展で 七夕飾りをする来館者たち

 


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